2014年5月23日金曜日

「 靴下の終わり 」


私にとって靴下は、洋服類の中で一番付き合いの短い存在です。
それは、わたしがぎりぎりの枚数しか持ち合わせておらず
かなりの頻度でローテーションしているからなのかもしれませんが。


それでもわたしは物持ちがいい方だと思うので、
その靴下の終わりがくるまでちゃんと履きます。

最近は、毛玉取り機も持ち備えているので、
冬用の靴下なんかは毛玉を取ってあげると、買った頃のように蘇ります。


親指に穴があいたら何度か縫い合わせます。
かかとが網戸のようになっても捨てません。
お気に入りの靴下だった場合は、
足の先がダメになっても、切って切れ目を縫って
レッグウォーマーにしてズボンの下に履いたりしています。


そして、その靴下の本当の終わりが来た時
わたしは綺麗な状態の靴下に右手を入れ、
ホコリまみれになるまで部屋のお掃除に使います。


こうすると、悔いなく靴下とお別れすることができます。
この靴下の終わり方が、私はわりと気に入っています。




昔、旅先の民宿にお気に入りの靴下を
片っぽ落として帰ってしまったことがありました。


あのこは、あれからどうなったんだろう。
まだ履けた靴下だったけど、片っぽでは捨てられてしまう。

アーメン。




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