2015年1月30日金曜日

「 アレ… 」



いつ雪やんだんだ


























* * * * *

「 ア レ 」

先日薬局に行った時のこと

受付からこんな会話が聞こえてきた


おばあさん:「アレがアレだったもんで…」

受付の人:「あー、そうなの じゃぁ次回で」





この日以来、アレという言葉が気になっている
人が使うアレも自分が知らぬ間に使っているアレも




アレを使う場面は今思い付くかぎりでは三通りある


一つは言葉が出なくて、アレで代用する場合
薬局で聞こえて来たアレはきっとこちらだろう


もう一つは、考えや気持ちを人に伝える時
そこまで理解出来ていないのに分かったふりをするとき
「アレだね〜…」とか「アレなんだ…」など


そしてもう一つは言葉にするとマズいことをごまかす時
「もしアレだったら、アレなんで…」


アレが気になった日からアレが気になってしょうがない
なるべく自分はアレを使わないようにしようと心がけている

こうしてアレについて書いていると
アレという言葉の便利さに改めて気がつく



そして誰かがアレを使うたび
私は心の中でフッとほくそ笑む


* * * * *

2015年1月23日金曜日

「 お弁当の玉子焼き 」


毎日お弁当用の玉子焼きを焼いている
なのになかなか上手くできない
上手に巻けないわけではない
味が美味しくできないのだ


美味しい玉子焼きってどんなんだろう…

玉子焼きについて考えた





母の玉子焼きは
きっとめんつゆで味付けしていたのだろう
薄っぺらくて固くて、お弁当の中でも
「あ、いるな」程度の存在だった


居酒屋で食べる出し巻き卵は
これは大好きでどこへ行っても頼んでしまう
でもこの玉子焼きはお酒に合うもので
お弁当向きの味ではない


わたしは助六が好きだ
中に入っている甘いたまご
大体気がつくと最後までとっておいてたまごでしめる
でも、このたまごも酢飯だから合うわけで
お弁当向きの味ではない



ネットで玉子焼きの味付けを
調べてみては試して焼いてみた
美味しくはできるのだけどなんか足りない
でもそのなんかが何なのか分からなかった




美味しい玉子焼きってどんなんだろう…


今まで食べた卵焼きの中で
美味しかった玉子焼きってどれだろう…



味の記憶を辿ってみる





あれは…
中学生の頃のお弁当の時間だった
友達が「うちのお母さんの玉子焼き美味しいんだ」
と言って玉子焼きを一つくれた
それは、濃い味でも薄味でもなく
ダシでも醤油でも砂糖でもない絶妙な味がした
中が少しだけとろっとしていて
かるいのいずっしりとした味わいだった







そうだ…
あの味を思い出して作ってみよう


数日前からあのお友達のお母さんの玉子焼きを思い出しては作ってみている
一度しか食べた事のない味
この舌の記憶が本当なのかも定かではない
一体どんな味付けだったのだろう
なかなかあの味には辿り着けないでいる





そうだ……

メールしてみよう





あの美味しい玉子焼きを目指して、旅してます。


* * * * *

2015年1月16日金曜日

「 テ ラ 」



昨日初めてギガファイル便というのを使った
ギガ程の大きいデータを送ろうとすると昔は有料だったのに!
今は無料で、しかもアップロードもはやい!!

先日ハードディスクを買いにいったら
5年前に買った80GBのハードと
さほど変わらない金額で3TBのハードが買えた
テ、ッテラ!!!


なぜか海の上のピアニストという映画のことを思い出した
限られた鍵盤の中で無限大を生み出すのか
それとも無限大の中で新しい曲を生むのか



ギガでもテラでも、ペタになったとしても
何でもかんでも放り込むのではなく
自分にとっての丁度いいを分かっていて
必要なだけを使っていたいな

映画とは関係ないかもしれないけど
なにか共通するものを感じたのでありました




* * * * *

2015年1月7日水曜日

「 お年玉の思い出 」


先日姉に会った時、お年玉の話になった
「うちのお年玉って、一歳につき100円だったよね〜」と姉


そうだ、すっかり忘れていた
うちのお年玉は、小学一年生で600円
中学一年生で1,300円、高校一年で1,600円だった


一年間で100円だけあがる


小学校に入るまでは良かったけど、お小遣いもない家だったので
その少ないお年玉で1年をやりくりするのがきつかった


高校に入って、すぐにアルバイトを始めた
自分でお金を稼げることが何より嬉しかった


アルバイトをするようになってから
私は親にお年玉をあげるようになった
うちの両親はお年玉をあげるととても喜んだ

いつの間にかお年玉をもらうより
あげる方の喜びが大きくなった




子供の頃は、お年玉がたくさん欲しかった
お友達とジュースを買ってお菓子を買って
好きなおもちゃも買いたかった
あの時少ないと思ったお年玉



でも今なら、一歳につき100円の
このお金の重さを感じることができる
それを理解したら、
急に、あの頃のお年玉が有り難いものに思えた

* * * * *