2017年1月9日月曜日

「 レーズン 」


小学生の頃の給食

ぶどうパンの日が
憂鬱だったという友達がいた

この話を聞いたのは
たしか自分と友達が
中学校にあがってからだったと思う


小学校の給食のパンは
半分だったら残してもよかったのかな、たしか



その友達はぶどうパンの日
パンを半分に割り
かたっぽのパンにかたっぽのレーズンを全て押し込んで
レーズンがない方のパンを食べ
レーズンが押し込まれた方のパンを残した
という話だった


それを聞いた私の感想は

頭いいなぁ  だった



その友達は中学卒業後
県で一番頭のいい高校に入った


私も子供の頃は
レーズンが好きではなかったけど
苦手なものはアンアンアンと軽く噛んで
飲み込んでいたタイプ
どうにかして、苦手なものを何とかしよう
という頭がなかった


昔読んだ、茂木健一郎さんの本に


苦手な人と会話すると
脳が活性化する



と、書いてあった。

普段頭を使わないで生活している私にとって
苦手な人はありがたい存在

しかし最近は
なかなか苦手な人と関わることがなくなった
私の脳みそはすっかりスカスカで隙間風が吹いている


何てことを
オールレーズンを食べながら
考えていた



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