2014年8月19日火曜日

「 小さいお家 」


映画の「東京家族」を観てから、
また山田洋次監督の映画が観たくなり
今度は「小さいお家」を観た。


ワンシーンワンシーンが大事に撮られていて、
絵を観ているような気持ちになる映画だった。
絵をみているようなのに、映画は動くものだから、動く写真のように見える。


いいなと思うシーンは、着物を着ている松たか子の帯の線が、
行きと帰りとで位置が変わっていたところ。
この帯が秘密を語っているところが粋なシナリオだと思った。


それと東京家族を観た後だったので、同じ役者さんが沢山出ていて、
また同じ夫婦役の設定だったりとそれも面白かった。
いい役者さんばかり出ている映画って、落ち着く。

目が気持ちいぃ映画だった。


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「 塩対応 」


アイドルの握手会などで、
冷たく無愛想な対応のことを「塩対応」と呼ぶらしい。

少し前から聞くようになり
ネットで意味を調べ、へ〜と思っていた。


ご近所で、あいさつをするといつも
「感じわるいな〜」という印象が残るおばさんがいる。
でも生活リズムの兼ね合いでこのおばさんにあう確立は高い。

わたしは、毎度感じわるいな〜
という思いが残るのがいやだった。


でもそれを、これは「塩対応」なのではないか?と思うようにしてみた。
そしたらなんとも簡単に気持ちがすっきりした。




きっと「塩対応」という言葉は、
自分が納得するために生まれた言葉なのだろう。
アイドル想いのファンから生まれた言葉なんだと思った。



「塩対応」とうぶん活用できそうだ。




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2014年8月12日火曜日

「 東京家族 」


山田洋次監督の「東京家族」という映画を観た
男はつらいよは観た事ないけど、
「おとうと」という映画を観てこの監督が好きになった


「東京家族」は、小津安二郎監督の「東京物語」の
リメイクだというのを耳にしていたので気になっていた

小津安二郎監督の「東京物語」は何年か前に観たけど
どんな映画かと言われると「ただ単に昔の家族のお話」
というくらいにしか思わなかった


そして「東京家族」を観た感想は
「今(現代)のただの家族のお話」だった
家族愛がどうとか、人間の命の儚さがどうとか
背景に何か大きなテーマがあるでもなく
ごくごく普通の家族の風景を切り取った
アルバムを眺めているような映画だった


それでそうかと思った

「東京物語」もそういう映画だったのだと
60年も前の映画だったので、そこまで感情移入ができなかった
でもどちらも、その時の今をそのまま描くことが
映画として形に残すテーマになっているんだと感じた


「東京家族」の終わりに
橋爪功が新聞紙の上で一人足の爪を切っているシーンがある
何でもないシーンだけど、何でもないようなことの積み重ねが物語になっている
胸にジンときた


この映画を、10年後20年後にまた
自分と重ね合わせて観るのだろうと思った


こういう創られていない映画を
妙に新鮮に感じた



























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2014年8月6日水曜日

「 ながら掃除 」


だいぶ昔に読んだ雑誌で
“ ながら掃除 ” というのを知った

何かしながらお掃除することを言うそうだ

たとえば、
お風呂に入りながらタイルを洗うとか

歯をみがきながら
片手でちょっとした拭き掃除をするとか


私はずぼらで適当な性格なので
お部屋の全部が隅々までピッカピカ
という掃除は続けられない
大体きれいになっていればオッケーだ


この “ ながら掃除 ” どうも私の性に合っていたみたいで
いつの間にか習慣となっていた
忙しい時でも “ ながら掃除 ” なら続けられる


ポイントは一気にやろうとしないで
毎日気がついたところをちょっとだけやる
これだけで、そこそこきれいな生活が出来る



一気にやろうとしない


最近気がついたのだけど
これが長続きのコツだと思った
私にはこれが合っている

ながら掃除に限らず
他のことも


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2014年8月5日火曜日

「 さようなら 」


初めての一人暮らし

その引っ越しの朝、家を出るときに

わたしは父に「お世話になりました」と言った

父はちらっとわたしの方を見て

表情も変えずに「さようなら」と言った


え?それだけ?
と拍子抜けした覚えがあるけど

その「さようなら」が忘れられない

時間が経つにつれ、
「さよなら」の後ろに言葉が続いて聞こえてくる



さよなら、気をつけろよ

さよなら、しっかりやれよ

さよなら、死ぬなよ

さよなら、元気でね





友達が夏の引っ越しを控えている

あれもたしか夏だった

良い旅立ちになりますように




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2014年8月2日土曜日

「 夏と前髪 」


8月の上旬は夏の真ん中なので、
安心して夏を味わうことができる。


昼間の熱気の中で
「夏だー!!」

洗濯物が一瞬で乾く
「夏だー!!」

ごまだれ素麺食べて
「夏だー!!」

熱帯夜の外に向かって
「夏だー!!」


と叫びたくなることしばしば




夏は夏ってだけで楽しくなる
雰囲気のいい居酒屋に入ると勝手にテンションが上がって
ビールもつまみも美味しく感じてしまうのに似ている


昨日前髪を切った
この夏に似合うよう短めに

昔イヤな事がある度に前髪を切っていた時期があった
でもある時を境にそれは気合いを入れるためへと変わった
今の私にとって前髪は気合いの象徴だ

お盆までは、安心して夏を堪能できそうだ
夏はとても短くて、あっという間に秋の風が吹く

今年の夏にやることは
一つだけ決まっている


夏はいつも 何かしでかしたくなる
心の奥から沸き上がるエネルギーを
今年はその一点に集中しよう


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