山田洋次監督の「東京家族」という映画を観た
男はつらいよは観た事ないけど、
「おとうと」という映画を観てこの監督が好きになった
「東京家族」は、小津安二郎監督の「東京物語」の
リメイクだというのを耳にしていたので気になっていた
小津安二郎監督の「東京物語」は何年か前に観たけど
どんな映画かと言われると「ただ単に昔の家族のお話」
というくらいにしか思わなかった
そして「東京家族」を観た感想は
「今(現代)のただの家族のお話」だった
家族愛がどうとか、人間の命の儚さがどうとか
背景に何か大きなテーマがあるでもなく
ごくごく普通の家族の風景を切り取った
アルバムを眺めているような映画だった
それでそうかと思った
「東京物語」もそういう映画だったのだと
60年も前の映画だったので、そこまで感情移入ができなかった
でもどちらも、その時の今をそのまま描くことが
映画として形に残すテーマになっているんだと感じた
「東京家族」の終わりに
橋爪功が新聞紙の上で一人足の爪を切っているシーンがある
何でもないシーンだけど、何でもないようなことの積み重ねが物語になっている
胸にジンときた
この映画を、10年後20年後にまた
自分と重ね合わせて観るのだろうと思った
こういう創られていない映画を
妙に新鮮に感じた
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