クリスマスは終わったけど、
わたしはサンタさんを呼び出した。
「サンタさん、わたし…どうしても欲しいものがあるの…」
「なんじゃ、わしはもう年越しモードじゃぞ」
「私の頭の中に、intelを入れて欲しいの」
「intelかぁ…」
「そういえば…、はるか1億年の未来で、そんなことを言う子供がおったな。
その子はこう言ったんだ “みんなはお金持ちだから、頭にintelが入れられる。
でもぼくは、貧乏だから…みんなにばかにされるんだ” 」
「わしはその子にこう言ってやったんじゃ
“じゃぁみんなもintelを抜いたらばかなんじゃろな”」
「頭を機械にしてしまったら、それは人間ではない、機械だ」
「機械が創った世界は、もはや人の住む場所ではなかったぞ」
「人間の頭で考えるのじゃ、お前は人間が住む世界に生きているのだから」
「サンタさん、あなたもしかして… かみさ… 」
サンタさんはその瞬間消えてしまった。
クリスマスの夜に、
サンタに扮した神様が紛れていることをご存知ですか?
プレゼントがなくてもがっかりしないで。
あなたの枕元にも来ていたかもしれません。
何か聞こえませんでしたか?
きっと、この話を
知っている人は少ないでしょう。
なぜなら、
私が今考えた話だから。
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