2013年12月27日金曜日

「 ある、クリスマスの後の出来事 」



クリスマスは終わったけど、
わたしはサンタさんを呼び出した。




「サンタさん、わたし…どうしても欲しいものがあるの…」

「なんじゃ、わしはもう年越しモードじゃぞ」



「私の頭の中に、intelを入れて欲しいの」

「intelかぁ…」

「そういえば…、はるか1億年の未来で、そんなことを言う子供がおったな。
 その子はこう言ったんだ “みんなはお金持ちだから、頭にintelが入れられる。
 でもぼくは、貧乏だから…みんなにばかにされるんだ” 」


「わしはその子にこう言ってやったんじゃ
   “じゃぁみんなもintelを抜いたらばかなんじゃろな”」


「頭を機械にしてしまったら、それは人間ではない、機械だ」
「機械が創った世界は、もはや人の住む場所ではなかったぞ」
「人間の頭で考えるのじゃ、お前は人間が住む世界に生きているのだから」



「サンタさん、あなたもしかして… かみさ… 」



サンタさんはその瞬間消えてしまった。




クリスマスの夜に、
サンタに扮した神様が紛れていることをご存知ですか?


プレゼントがなくてもがっかりしないで。

あなたの枕元にも来ていたかもしれません。

何か聞こえませんでしたか?





きっと、この話を
知っている人は少ないでしょう。

なぜなら、
私が今考えた話だから。





* * * * * *

2013年12月20日金曜日

「 音痴 」


近頃わたしは、音痴だ

もともと音痴だったのかもしれないけど

じゃーさらに、音痴だ


専門的な言葉は分からないのだけど、
自分の知っている言葉を並べて説明するとこうだ

歌を歌っていて、
音が微妙に外れていた箇所から
音低がその音低にずれる そしてさらに
元の音低に戻ったりと それを繰り返している

そして、ずれた音低はビブラートや癖っぽく歌うことでごまかされる



小学生の時、ドリカムが好きで
カセットテープを何度も何度も聞いた

あの時は、耳で覚えて
とにかく気が済むまで歌い続けた

きっと、あんだけ歌っていたのだから
上手かったに違いない

今でも、歌詞も覚えているし歌える どの辺の音かもイメージ出来るけど
音をだす機関が古ぼけてしまい 前のようには歌えない

使わないと狂ってしまう楽器と同じだ





最近、頭を使っていないので
こちらもそろそろ狂ってしまうかもしれない

手遅れになる前に、油を買いに行こう


* * * * *

「 本当の味 」


ナシゴレンの本当の味は知らない
人が食べているのを見たら自分も食べたくなったので
レシピも見ないでイメージだけで作ってみた


ナシゴレンのイメージは、
スパイシーなご飯でドライカレーみたいな感じで
上に半熟の目玉焼きがのってるやつでしょ
レタスとカリフラワーも乗っけちゃって
カリフラワーの上には赤いマヨネーズもつけちゃうぜ


出来上がったものは、
ドライカレーとロコモコのハーフのようだった
味はまぁまぁ良い 私の中ではナシゴレン




しかし、実際に本物を食べて見ないと分からない
さらに、知るためには食べ比べてみないと分からない

私のイメージは曖昧でとてもいい加減





本物を食べてみたら、その違いに打ちのめされるのだろうか
そして、私の作り出したドライカレーとロコモコのハーフは
もう作れなくなるだろうか



イメージあって、本当を知って
それが打ちのめされて、イメージが変わる



私の頭の中のほとんどは思い込みで出来ている
そして自分が創り出した世界の中で生きている
それはとても曖昧でいい加減

時間が経つとその世界がどんどん
狭くなっていくように感じる


だから、イメージが打ちのめされると
また一つ違う世界が広がるから
楽しくなって 嬉しくなる


全てを知らなくてもいいと思っていて
思い込みでもいいと思う


ただ、
本当を知った時だけは
素直な自分でもう一度
イメージし直せたらいいなと思う

いつまでも


* * * * *

2013年12月19日木曜日

「 恋に似た気持ち 」


ある日、そこを通りかかった時
そこへ立てられていたのぼり旗に目が釘付けになった

のぼり旗を呆然と眺めながら、ある感情を思い出していた
前に強く心の中で想った気持ち、そしてそれが
再び沸き上がってくるのが分かった


きっかけは確か、
ネットでコーン軍艦を調べていた時だ
コーン軍艦 コーン軍艦 カニ軍艦も美味しそうだな
青柳軍艦もうっまそうだな 白子軍艦…


えっ 白子軍艦?

そんなものが、この世に存在するの?


白子が特別好きという訳ではないけど、
その衝撃は一目惚れに近い心の揺らぎだった
きっと、白子軍艦はクリーミーに口の中でとろけ
ご飯とのりと醤油とで絶妙なハーモニーを体感させてくれるに違いない

食べたくて食べたくて仕方なくなった
そして毎晩ヤフーの画像検索で白子軍艦を眺めていた



そこまで高いものではないので
どうしても食べたければ食べれたはず
でも、どうしてだか踏み込めないでいた

そして次第に白子の旬は過ぎ
チャンスを逃してしまったのだ



そして再び、白子軍艦への思いが蘇った
あの時と変わらない気持ち、まだ忘れていなかった

この気持ち、
冷めないでじっと我慢をして
待ってくれて ありがとう





週末、食べに行こう

今、そう心に誓う



白子軍艦を食べたら

世界が少し 変わるかも知れない




* * * * *

2013年12月17日火曜日

「 年末 」

年末は一年の中で一番好きな月かもしれない。

今年、どんなにイケてない一年だったとしても、
12月いっぱいで今年は終わり、来月から新しい年が始まる。
それが、イケてない時に関わらず、イケてる一年だったとしても、節目は大事だ。

もしも1年が12ヶ月という括りなく、
だらだらと「今年は、この世に生まれて384ヶ月目だね」
なんてことになったら、99から100に変わる時は
節目っぽいけど、300も400もあまり変わらない気がする。


わたしは、何かを始めるとき、だいたい目標と期限を決める。
期限があるとだいたい頑張れるんだけど、
今年の自分は期限に頼り過ぎてがんばれていなかった気がする。


残された時間で反省会をしよう。
来年も、残念なヤツにならないように、反省会しよう。

誰だって、新しい年の始まりは、
今年もいい年になりますようにって思っていると思う。


そういう事が出来るから年末年始って好き。
























* * * * *

「 ツリース 」






















来年も実りのある一年になりますように。



* * * * *

2013年12月10日火曜日

「 おせち料理 」


うちのおせち料理は、
全く豪勢ではなかった。



お正月、もう昼に近い時間に起きると、
母が「おそよー(おはよー)」と言った。

「お雑煮食べたいでしょ おもちなんこ?」と母が聞く。
「2個」と私は言う。

母がすぐにもちを焼く。


お雑煮を待っている間に、
おせちが運ばれ、段に分かれた重箱を並べてくれる。

うちのおせちは全部母の手作りだった。
買ってくるものは一つもない。
私にはいつものごはんと一緒に見えたけど。



母はそれぞれの意味を超簡単に説明する。

「黒豆は、まめに働くとか、うんそうね
 昆布巻きは、よろこぶとか、数の子は、子宝に恵まれるとか
 田作りとかれんこんとかきんとんとか、(きんぴら…煮物…)
 それぞれ色々意味が込められてるのよ、作るの大変だったんだから〜」




自分が料理をするようになってから、
おせちの用意が大変だということが本当に分かった。
あれだけの種類を、何日も前から仕込むのはとても体力のいること。
きんとんも伊達巻きも昆布巻きも手間がかかる。

子供の頃、田作りの煮干しのはらわたを取る手伝いをした。
隣で兄が、伊達巻きのはんぺんをすりつぶしていた。
松前漬けを姉がつまみ食いしていた。



家族が家を出ていく度に、母は
「もう食べる人も少ないからおせち作んなくていいわよね?」と聞いてきた。
それでも、私が家にいる間は段の少なくなったおせちを作ってくれた。


昔は正月の三が日はお店が閉まっていて、
保存食の意味合いもあったおせち料理だけど
今はどこも開いていて、まるでいつもと変わらない。
おせちを食べない家庭も増えているみたい。


子孫繁栄
豊年豊作
無病息災


クリスマスより身近に感じるお正月。
今年から少しづつ、
おせち料理が作れるようになりたいと思っている。


* * * * *

2013年12月4日水曜日

「 いいティブ 」






















今年の参議院選挙の際に、自分の知っている有名な党以外に、
色んな党があることを改めて知りました。

そこで、自分がもし党首になって
新党を立ち上げるとしたら、なんて名前にしようかと考えました。
そして出てきたのが「どうでもいいことをしよう党」でした。

今でもこの党は、私の中でときどき活動しています。


最近考えたことは、


ポジティブを いいティブ と呼ぶことにして、
ネガティブを 悪ティブ って呼んだらどうかなと思いました。

それぞれの意味は、
 ●いいティブ:[前向き、どうでもいい]
 ●悪 ティブ:[悪い方に考え過ぎ、悪い事に関して行動力がある]


これを考えたいきさつは、
ポジティブという言葉も、ネガティブという言葉も
わたしが飽きてしまったためです。

でも実を言うと、いいティブが先に思いついて、
何となくしっくり来て、意味と考えたいきさつを後付けしました。



果たして、これが世の中にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

きっと、誰もがこう言うでしょう。



「ど〜〜でもいーーー」


そういって頂けたら、私の狙い通りです。








転がったガムテープが、
帽子のポンポンにハマったので添付します。


* * * * *

2013年12月2日月曜日

「 寝るっぺちゃん 」


ある日から、私は寝る前
寝るっぺちゃんとつぶやくようになりました。

寝るっぺちゃんが生まれた過程は、
寝よう→寝るっぺ→寝るっぺちゃんといった形で変化し、
生まれたのだと思います。
寝るっぺちゃんと言うと気持ち良く、とても気に入っています。
そして、他の言葉にも○○っぺちゃんを付けて遊んでいます。



○○っぺちゃんを気持ち良く使うには、
ある法則があるということに気が付きました。

まず、気持ちのよくない使い方はこちらです。

・起きたっぺちゃん
・食べたっぺちゃん
・おつかれっぺちゃん
・悩んでるっぺちゃん
・落ち込んでるっぺちゃん
・難しいっぺちゃん


そして、気持ちのいい使い方は、

・寝るっぺちゃん
・起きるっぺちゃん
・お腹空いたっぺちゃん
・出るっぺちゃん(電話とかに)
・上がるっぺちゃん




お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
○○っぺちゃんの気持ちのいい使い方は、
動作する前の動詞に付けるのがいいみたいです。
そして、その動詞は、予想出来ないものではなく
自覚と密かな余裕も必要とされるのです。


〈NGな使い方はこちら〉

・こけるっぺちゃん  ×NG
     →予想出来ない、余裕がない

・気持ち悪いっぺちゃん  ×NG
    →動作する前じゃないし余裕もないだろ

・キレるっぺちゃん
    →キレる前に言えたらキレないですむかも






話は変わりまして、
他にも密かなマイブームの言葉があります。


子供向けの本にこんな言葉が書かれていました。
「知識や知恵がない人は、愚人だ」

これを読んで、まさに 私=愚人 だ!と自覚しました。

どこかで使うチャンスはないかと、
私の身体の中で愚人は待機しております。
まだ発せるチャンスがありません。



これが私が常日頃からやっている言葉遊びです。


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