2012年10月29日月曜日

「 やさしいお酢 」


バイト先で「やさしいお酢」を使うことになりました。
最近メニューが新しくなり、それに伴って調味料や食材を
業者さんに発注したのですが、発注書を眺めているときから
この、「やさしいお酢」というネーミングが気に入ってしまいました。

もっぱらわたしのイメージしているのは、「優しいお酢」です。


もともとうちで使っていたお酢には、“やさしい”が付いていなかったので
“いじわるなお酢” “気の強いお酢” とかかな?などと考えていると、
日に日に優しいお酢もいじわるなお酢も愛らしく思えてきてしまいます。


やさしいお酢は、やさしさを掴むまでには、
たくさんの困難に出会ってきたのだと思います。
そうでなければ、やさしさの意味を知る事はできませんから。
きっと、今まで自分だと思っていたものとたくさんお別れをしたりして
お酢という人生からやさしいお酢に生まれ変わったのではないかと推測します。



とにかく、

やさしいお酢のことが、わたしは好きなんです。




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2012年10月27日土曜日

「 学問 」



いま一日一話、独眼竜正宗(昔の大河ドラマ)を観ているのですが、
とても勉強になります。勉強になると思った一つが、
なぜ人は勉強をしなくてはいけないのか?ということです。
ずっと勉強が嫌いで私は避けて生きてきました。
でもそれは、なぜ勉強をしなくてはいけないのか?
の答えが分からなかったからです。


 伊達政宗は、小さい頃から学問と武芸を学び
 文武両道に優れた武将でした。


 正宗が様々な困難を乗り切れたのは、
 素晴らしい家臣に恵まれていたというのも理由の一つだと思いますが、
 しっかりとした学問が備わっていたので、
 困難に対して様々な方向から策を練れたのだと思います。
 さらに時は戦国時代だったので、生きるため、天下を取るために
 命をかけていたから、余計に学んだことを活かすことが
 出来たのではないかと思います。


バイト先の高校生は、バチンコに目覚めました。
すごい勢いでパチンコの知識を身につけています。
しかし彼は、大学のAO入試で落ちてしまいました。
(あと2回受けると言っていましたが。)

先に目的が分かっていることは学び(覚え)やすいのだと思います。


話ははじめに戻りますが、なぜ学問が必要なのか?
これは、小学生の私では理解できなかったと思いますが、
学があると、物事を色々な方向から考えることが出来
豊かな人生をおくることができるからなのだと思いました。

これはあくまでも、わたしの答えであって、
10年後の私はさらに違う答えを見い出していると思います。学問を続ける限り。



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「 手紙 」



わたしは手紙を書きます。
最近はめっきり手紙友達は減ってしまいましたが、
大事な人には手紙を書きます。

母にも何回か手紙を書いたことがありました。
勇気が足りなくて、口で言えなかったことや
電話ではなく、手紙で伝えたかったことをです。



むかし私が失恋したとき、
兄が私の机に手紙を置いておいてくれたことがありました。
兄は、わたしが失恋で泣いているということは知らなかったみたいだけど、
手紙の中には、ゴム風船が一つとこんな内容が書かれていました。



 溜まった気持ちは吐き出して楽になったらいいよ。



その風船は今でも大切にとってあります。


メールも好きですが、
その人にしか書けない字は一生の宝物になることがあります。




友達が手紙をくれました。
元気そうで、字を見ていてもそれが伝わってきてうれしくなりました。


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2012年10月26日金曜日

「 現実を見なよ 」


「現実を見なよ」

 と今日言われた。

 現実を見たから今の私がいるんですよ。


 あなたはそういう人生を歩のかも知れませんが、
 わたしはこういう人生を歩みます。


 ただそれだけのことなんだけど、
 どんなに説明をしてもきっと分からないんだと思った。

 だってそれは、あなたが選んできた道だから。
 わたしも同じように、選んできた道なのだけど。


 きっとわたしも、その彼に対して
 何かを分からないでいるんだと思うけど。


 誰でも、自分で歩いて来た道のことしか
 正直分からないですからね。



 「 現実を見なよ 」


 これは、彼からのやさしさだと思って受け止めましょう。

 ありがとう。



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2012年10月23日火曜日

「 旅人 」



昨日も、旅人風に寝ました。


前にもブログに書きましたが、
ちゃんと布団に入って寝たくない日は、
座布団の上で毛布をかぶって寝るという、旅人風の寝方をします。



どっぷり寝てしまってはいけない夜があります。

夢を見てはいけない夜があります。

明日を迎えてはいけない今日があります。



私はわりと、旅人風の眠りが気に入ってます。
毎月やってます。
家の中にいても旅の途中を味わえます。


まさか、毎日同じ事の繰り返しだと思っていませんか?

私は気を抜くと、すぐそうなってしまいます。
そんな方にオススメです。


ひとつの眠りにも色んな形があること、見つけて下さい。
旅人風の眠りおすすめです。



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2012年10月18日木曜日

「 新聞に挟まっている広告の裏 」






















これは新聞に挟まっているチラシ広告の裏です。

ここが私の子供のころ遊んでいた場所です。

外でてつぼうや鬼ごっこや木登りをするのも大好きだったけど、
よく母が、広告の裏に何も印刷されてないものは
「はい、好きなもんかいていいよ」って渡してくれました。

昔は今よりもいっぱい、裏に印刷のないチラシはありました。
ここのところはだいぶ減ってしまったように思います。



広告には、つるつるな紙とザラザラな紙があって、
わたしはたいてい鉛筆で描いていたのでザラザラ派でした。


そして、色つきそうめんを奪い合うあの感じと似た感じで、
色付き広告の裏は少し特別でした。



お店で買って来たきちんとした紙だと、
失敗しちゃいけないと、構えてしまいますが
この、広告の裏は自由に自分を解放できます。




大事なお仕事の依頼がきたので、
好き勝手やっていいよと言ってくださったので
久々に広告の裏の上に子供のころの気持ちで参上です。






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「 恋するあの子 」


恋をしている子を見ました。

なんてキラキラしているのでしょう。

身に取り巻く全ての困難を吹き飛ばせるような力を備えたような顔。


とにかく素敵で、うらやましく、輝いてました。




幸せな時間を存分に味わえますように。

その儚き時を大切に過ごせますように。



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2012年10月16日火曜日

「 秋の空 」



今、窓を開けていて
キンモクセイの香りが部屋に漂ってきた

昼間感じたキンモクセイの匂いは桃の匂いに似ていた


秋って空模様も様々だし
風の匂いも色々

でも昼間はまだ暑いね


バイト先の高校生くんが、
今日こんなこと言ってくれました。


「家の前通る時、起こしてやろうと思ってバイクをふかすんですよ」

わたしに対して言っていたのだけど、
かわいいヤツめーーー!!

ありがとよーーー!!!


















今日家を出る時にみた、秋の空




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2012年10月10日水曜日

「 感 」


たいてい私の、人に対しての感はあたらない。

でも、自分に関わる感はあたる。

カーーーン と音が鳴る瞬間がある。
(ほんとはカーンッとは鳴らない)


感が冴えているときは、
突然頭に浮かんだ友達から近々連絡がくる。
というのが分かる。

物事がスムーズに進むときも感が働く。
何となく手に取ったものにヒントがあったり、
何気ない一言がきっかけになったりする。

なにかを決心するときは、具体的に準備をするより
感の趣くままに動いたようがトーントーンといく




感のままに進むので、
その時の考えや気持ちは後々になって追いついて来る



 感:「あー、遅かったねー」

 考え:「資料集めに苦労してさー ふ〜」

 気持ち:「もーかんべんしてくれよー(ヒヤヒヤ)」




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2012年10月6日土曜日

「 自動販売機 」



さっき、自動販売機で水を買った。



 うちは、お小遣い制度のない家だった。
 必要なものは買うから言いなさい。
 と小学生から中学生にかけて言われていた。

 しかし、必要なものはたいしてなかった。
 えんぴつも消しゴムも家のそこら中に転がっていたし
 兄姉が多いので、たいていお下がりで間に合ってしまう。

 学校から帰ると、おやつはいつも仏壇に並んでいて
 何人と遊ぼうが友達みんな分持っていっていいと言われた。



 必要でないもの、要するに無駄使いはできなかった。


 わたしにとって、自動販売機はあこがれだった。
 お金を入れて、好きな飲み物が選べて、
 ボタンを押すとごろんと音をたてて飲み物が出てくる。

 喉が渇いたら水道の水を飲めばいいと言われ育てられたので、
 自販機で飲み物が買えるチャンスはなかなかなかった。




 そういう経験があったためか、
 最近わりとなんでもないとき(そこまで喉が渇いていないとき)に
 自販機で飲み物を買うと、贅沢をしている気持ちになっている自分に気がついた。

 スーパーやコンビニで飲み物を買ってもなんとも思わないのに、
 わたしにとって自販機は特別な存在になっていた。

 仕事で疲れた帰りは、
 なんとなく自販機で飲み物を買っちゃったりしている。





 お金を入れて、好きな飲み物が選べて、
 ボタンを押すとごろんと音をたてて飲み物が出てくる。



 初めて自販機が置かれた当初は
 みんなにとってあこがれの存在だったんでしょうね。




* * * * *

「 高校のおともだち 」


わたし、高校時代
気の合う友達が一人もいなくてだいぶ悩んだんです。


でも、自分がいけなかったんです。
なんの目標も持たないで、
努力もしないで入ってしまった高校だったので、
なんというか、人任せな自分がいたんです。

いまだったら、どんな環境でも
楽しいことを見つけられる自信があるのですが、
その頃はとてもカチコチ頭の融通がきかないやつでした。



辛い高校時代だったので、
ずっと思い出すのをやめていたら
思い出す思い出もなくなってしまいました。


でも、最近になって、
高校時代のことを口にしても、思い出しても
抵抗がなくなりました。


クラスメイトに大きらいなヤツがいたんですよね。
その子、ある日の前日に自分で髪を染めたらしく
耳まで染めて登校してきたんですよ。
耳、青くなってました。

もう一人、クラスメイトのキライなヤツは
残り少なくなったマスカラに
「水入れたら、まだ使えるんじゃねー?」
と言って水道で水を入れて来て、
「ほら、復活したよ」とキャっキャっ言ってました。

私の後ろに座っていた男の子は、
私の隣に座っていた女の子と付き合っていて、
授業中に2人はケンカして、
彼、机を蹴っ飛ばして教室から出て行きました。

その時の地理の先生は、
一瞬止まったものの、何も言わずに授業を進めてました。

化学の先生は、どこかの寺の息子だったんですけど、
わいせつな事をして捕まって、新聞に載っちゃってました。


倫理の先生は授業中に、
「おれは薬(麻薬)をやったことがある」
と自慢していました。



同じ学年に、どう見ても10歳くらい年上だよな
って感じの学生がいました。
結局進級できなかったみたいで、途中で中退してましたけど、
彼、何年留年してたんだろ…


そして、トイレがいつも煙草くさかったです。






高校が大キライだったのですが、
いつも一番に登校して、誰もいない教室にいるのは好きでした。

登校するとき、美術の先生がよく、
やさしく声をかけてくれました。
みんなからてっちゃんって呼ばれてた、ひげのおじいちゃん。



気の合う友達と放課後にファミレスとかでたまるのが夢でしたが、
その夢は、高校時代には叶いませんでした。

体育祭の前日、どうしても予行練習に出たくなくて
仮病をつかって早退しました。

卒業式の日、誰よりも一番に学校を出て、
チャリで海を目指して走りました。
結局海まではたどり着けなかったけど、
車通りの多い道沿いをずっと走っていたので
家に着いた時、排気ガスで鼻の穴がまっくろになっていました。




わたしにとって高校時代は悲しい思い出しかないと
封印していたのですが、
今の自分にいたるには、大事な時間だったように思います。

社会人になって、
ある日引き出しの整理をしていたら、
高校の時の担任の先生の住所が出て来ました。

わりとお世話になった先生だったので、
お手紙を書いてみたら、電話をくれたんです。


 先生 「ひさしぶりだねー」

 わたし「覚えてました?」

 先生 「覚えてるよー、山の絵が全然かわってないねー」


高校の頃から、
イラストが変わってないって言われました。
絵を覚えててくれたことがうれしかったです。


あと、わたし高校の時すごい暗かったですよね?
って言ったら、「え?そうだっけ、明るかったよ」って言ってくれました。



それがほんとでも嘘でも、
うれしかったんです。




まさか、あんなにイヤだった高校時代から
こんなにたくさんの楽しいことを思い出せるなんて
こんな日が来るなんて思ってもみませんでした。



そして、高校ではなかよくなれなかったおともだちを
今の自分は大切に身体の中の引き出しにしまえるようになりました。




高校のころ悩んでいた悩み事には
答えがないのだと思っていたけど、
今わかった気がします。


答えのないものなんてありません。
自分が求め続ければ、何かしらの答えは出る。

答えにたどり着くまでの、たくさんのきっかけに感謝します。

ここまで来れたのも、
自分を大きくしてくれた、たくさんのやさしい方達の出会いのおかげです。


ほんとうに、ほんとうに
たくさんの出会いに、心から感謝しています。





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2012年10月5日金曜日

「 じぇんとるマン 」


先日、バイト中に静かな感動を覚えました。

私が働いているバイト先は居酒屋なのですが、
色々なお客様がいらっしゃいます。
居酒屋はお酒が飲めるわけで、アルコールが入れば楽しくなってしまうし
ドンチャン騒ぐところだと私は思っていました。

でも、その日宴会予約で入っていたお客さんは、
とてもとてもお上品にお酒を召し上がられていったのです。


それは、9名のスーツを着たおじさま方でした。
飲み放題だったので、お酒はわりと頼まれていました。


おじさまA:「すみません 」

わたし:「はい」

おじさまA:「 ビールをふたつお願いします 」

おじさまB:「 あ、では私は味を変えようかな。カシスオレンジを一つ 」



その言い方は、酔っぱらいのオラオラオラという言い方ではなく、
とても自然で、店員、客、偉い人とか、お金を払っている人とか
そう言う感じが全くただよっていませんでした。

出されたお料理を一つ一つきれいに召し上がられ、
空いたお皿をこちらが何も言わなくても下げてくださる。

その空間だけが、居酒屋なのに居酒屋ではなく
高い料亭でもあるような雰囲気が漂っていました。




とても素敵だなーって、その日はいい気持ちで帰りました。
育ちがいいってこういう人たちのことを言うのかなって思いました。


わたしは酔うと、
オラオラ酒もってコーイ!ってなっちゃうので、
あの、おじさま方くらいの年齢までには、
じぇんとるウーマンになりたいなぁーって思いました。




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