2015年1月23日金曜日

「 お弁当の玉子焼き 」


毎日お弁当用の玉子焼きを焼いている
なのになかなか上手くできない
上手に巻けないわけではない
味が美味しくできないのだ


美味しい玉子焼きってどんなんだろう…

玉子焼きについて考えた





母の玉子焼きは
きっとめんつゆで味付けしていたのだろう
薄っぺらくて固くて、お弁当の中でも
「あ、いるな」程度の存在だった


居酒屋で食べる出し巻き卵は
これは大好きでどこへ行っても頼んでしまう
でもこの玉子焼きはお酒に合うもので
お弁当向きの味ではない


わたしは助六が好きだ
中に入っている甘いたまご
大体気がつくと最後までとっておいてたまごでしめる
でも、このたまごも酢飯だから合うわけで
お弁当向きの味ではない



ネットで玉子焼きの味付けを
調べてみては試して焼いてみた
美味しくはできるのだけどなんか足りない
でもそのなんかが何なのか分からなかった




美味しい玉子焼きってどんなんだろう…


今まで食べた卵焼きの中で
美味しかった玉子焼きってどれだろう…



味の記憶を辿ってみる





あれは…
中学生の頃のお弁当の時間だった
友達が「うちのお母さんの玉子焼き美味しいんだ」
と言って玉子焼きを一つくれた
それは、濃い味でも薄味でもなく
ダシでも醤油でも砂糖でもない絶妙な味がした
中が少しだけとろっとしていて
かるいのいずっしりとした味わいだった







そうだ…
あの味を思い出して作ってみよう


数日前からあのお友達のお母さんの玉子焼きを思い出しては作ってみている
一度しか食べた事のない味
この舌の記憶が本当なのかも定かではない
一体どんな味付けだったのだろう
なかなかあの味には辿り着けないでいる





そうだ……

メールしてみよう





あの美味しい玉子焼きを目指して、旅してます。


* * * * *

0 件のコメント:

コメントを投稿