子供の頃、健康スリッパの間に溜まったごみを竹串で取っていた
その時母に「あんた、そういうのほんと好きね」と
言われたことを覚えている
そういうの好きね、の “そういうの” が
どういうものを指していたのかあの頃の自分に自覚はなかった
しかし最近、そうして生きてきた私の集大成が
具体的に見えてきた気がする
例えば、洗濯機についているごみとりネットのごみは
まめにすてるのではなく、なるべく溜めて捨てる
それを捨てる瞬間のあの感じ
また例えば、夏の終わりの扇風機をしまう前
ひと夏分の溜まったホコリを取り除き
きれいになった扇風機に袋をかぶせようとする前の
きれいな扇風機を眺めている瞬間
そして身近なことで言えば、
靴下の毛玉を、まずは片足だけ取りのぞき
毛玉付きと毛玉無しを見比べて「おー」と言っている瞬間
これらの時、私は身体の内側から沸き出す何かに浸っている
まー、これを今後も続けるかどうかについては…
ハーフハーフですけどね
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