2015年3月6日金曜日

「 春が来た 」



スーパーでウドを買い
初めて調理してみた


実家では毎年この季節になると
父が山でウドや山菜を採ってきて、それを母が調理した
ウドは酢みそ和えやきんぴらが美味しかった


ウドの皮のアクは強いので
火を通さないと食べられない
でも中の白い部分は酢水につけておけば
生でも食べられることをネットで調べて初めて知った


調理しながら中の白い部分を生で食べてみた
シャキッとしてみずみずしく
ウドの香りがギギッと広がった
ギギッとというのは、アクがまだ抜けていなかったから
でも、アクが強いくらいの方が私は好き



春の山菜を食べると
日々身体の中に溜まっている毒が
スーっと消えていく気がする
それは毒をもって毒を制するように
ウドが美味しい時期にあと三本は食べたい





春が来た

やせ我慢をして
昼間はロンT一枚で過ごしてる

だって嬉しいんだもん


* * * * *


2015年2月25日水曜日

「 もやしのひげ 」


昔

いい女が、
もやしのひげを取っていた


わたしは、
少し痛んだ時だけひげを取る



* * * * *


2015年2月10日火曜日

「 なかなか手に入らないもの 」


もしも、すぐに手に入っていたら
こんなに有り難くも大切にも
思わなかったかも知れない

それは、限界までトイレを
ガマンして行くことに似ているのかも知れない
トイレはすぐそこにあるのに
ガマンしてしまうそれに


またそれは、連載漫画を買っても
今だー!という瞬間まで読まずに
飾って眺めている時に似ているのかも知れない






これで毛玉を取るたび

買ってよかったと思う


いつまでこの気持ちは続くのかな

思いを寄せた分だけ続くのかな


私の宝物

毛玉取り器へ






* * * * *

2015年2月6日金曜日

「 今週のまとめ 」


スジばったゴボウを食べながら
木もいざとなれば食べれるんじゃないかと思った

トイレットペーパーが上手く回らない、と思ったら
幅が他のものより広かった

お気に入りのお皿が割れた
悲しい気持ちで眠ったら、そのお皿の夢を見た

お気に入りのくつ下に
みんな穴があいてしまったので
二枚重ねにして今年の冬は乗り切ろうと思う

ふと昔、家族旅行で沼津に行った時
海から海水を持って帰り
沸かして塩をつくったことを思い出した





今週のまとめ、おわり



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2015年1月30日金曜日

「 アレ… 」



いつ雪やんだんだ


























* * * * *

「 ア レ 」

先日薬局に行った時のこと

受付からこんな会話が聞こえてきた


おばあさん:「アレがアレだったもんで…」

受付の人:「あー、そうなの じゃぁ次回で」





この日以来、アレという言葉が気になっている
人が使うアレも自分が知らぬ間に使っているアレも




アレを使う場面は今思い付くかぎりでは三通りある


一つは言葉が出なくて、アレで代用する場合
薬局で聞こえて来たアレはきっとこちらだろう


もう一つは、考えや気持ちを人に伝える時
そこまで理解出来ていないのに分かったふりをするとき
「アレだね〜…」とか「アレなんだ…」など


そしてもう一つは言葉にするとマズいことをごまかす時
「もしアレだったら、アレなんで…」


アレが気になった日からアレが気になってしょうがない
なるべく自分はアレを使わないようにしようと心がけている

こうしてアレについて書いていると
アレという言葉の便利さに改めて気がつく



そして誰かがアレを使うたび
私は心の中でフッとほくそ笑む


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2015年1月23日金曜日

「 お弁当の玉子焼き 」


毎日お弁当用の玉子焼きを焼いている
なのになかなか上手くできない
上手に巻けないわけではない
味が美味しくできないのだ


美味しい玉子焼きってどんなんだろう…

玉子焼きについて考えた





母の玉子焼きは
きっとめんつゆで味付けしていたのだろう
薄っぺらくて固くて、お弁当の中でも
「あ、いるな」程度の存在だった


居酒屋で食べる出し巻き卵は
これは大好きでどこへ行っても頼んでしまう
でもこの玉子焼きはお酒に合うもので
お弁当向きの味ではない


わたしは助六が好きだ
中に入っている甘いたまご
大体気がつくと最後までとっておいてたまごでしめる
でも、このたまごも酢飯だから合うわけで
お弁当向きの味ではない



ネットで玉子焼きの味付けを
調べてみては試して焼いてみた
美味しくはできるのだけどなんか足りない
でもそのなんかが何なのか分からなかった




美味しい玉子焼きってどんなんだろう…


今まで食べた卵焼きの中で
美味しかった玉子焼きってどれだろう…



味の記憶を辿ってみる





あれは…
中学生の頃のお弁当の時間だった
友達が「うちのお母さんの玉子焼き美味しいんだ」
と言って玉子焼きを一つくれた
それは、濃い味でも薄味でもなく
ダシでも醤油でも砂糖でもない絶妙な味がした
中が少しだけとろっとしていて
かるいのいずっしりとした味わいだった







そうだ…
あの味を思い出して作ってみよう


数日前からあのお友達のお母さんの玉子焼きを思い出しては作ってみている
一度しか食べた事のない味
この舌の記憶が本当なのかも定かではない
一体どんな味付けだったのだろう
なかなかあの味には辿り着けないでいる





そうだ……

メールしてみよう





あの美味しい玉子焼きを目指して、旅してます。


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